2007年2月17日(土)「しんぶん赤旗」

JR採用差別から20年

「早く解決を」集会

国労・建交労ら1300人が参加


 国鉄の分割・民営化でJRが発足した際、国労や全動労(現・建交労)に所属しているとの理由でJRを不採用になった“屈辱の日”から二十年を迎えた十六日夜、「今こそ解決を! 具体的解決要求実現をめざす2・16総決起集会」が東京都内で開かれました。

 JR採用差別事件は一昨年九月、鉄建公団(現・鉄道運輸機構)訴訟で東京地裁が「国労差別があった」と判決を出しました。昨年十一月には、ILO(国際労働機関)が七度目の勧告を日本政府に出し、紛争の早期解決を求めました。(1)雇用(2)年金(3)解決金の具体的要求で当事者同士の共同も広がっています。

 国労闘争団全国連絡会議の神宮義秋議長があいさつし、都労連など支援の労働組合の連帯のあいさつをしました。

 酒井直昭・同訴訟原告団長が決意表明。解雇された労働者と家族に塗炭(とたん)の苦しみを与えた分割・民営化によって誕生したJRがもうけ路線をひた走り、重大事故を続発させていると告発し、「千四十七人の団結と大衆行動を強め、勝利判決・解決をもぎとりたい」とのべました。

 国労美幌闘争団員の夫をたたかい半ばで亡くした女性は「一番つらかったことは『僕たちはお金がないから買えない』と子どもにいわれたときだった」と二十年を振り返り、「一日も早く安心できる生活を取り戻すために力を貸してください」と訴えました。

 集会は、原告団らと国労、建交労、中央共闘、国鉄共闘がよびかけました。千三百人余が参加し、合唱団のうたごえや神田香織さんの講談が会場を盛り上げました。


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