2007年2月18日(日)「しんぶん赤旗」

沖縄・嘉手納に米軍最新鋭機

海外初配備

反対の声無視


 敵のレーダー網の回避能力を高めた最新鋭ステルス戦闘機・F22Aラプター二機が十七日正午すぎ、米空軍嘉手納基地(沖縄県)に到着しました。同機の配備に反対する嘉手納町など地元自治体は、「基地機能の強化と基地負担の増大につながる」としていっそう反発を強めています。

 同基地周辺でF22の飛来を確認した嘉手納町議会基地対策特別委員会の田仲康栄委員長は「議会の反対決議を押し切っての配備は、地元住民の意向を軽視する米軍の横暴で許しがたい」とのべ、週明けにも議会としての対応を検討する考えを示しました。

 同機の海外配備は初めてで、十二機が配備される予定。残る十機は十八日に飛来するとみられます。これに伴い、同基地では操縦士を含む約二百五十人が増員されることになります。

 米空軍は、今回のF22は四カ月程度の暫定配備だとしていますが、「ローテーションの一環」とも説明しており、定期的な配備を狙っています。さらに米太平洋空軍のヘスター司令官は「F22と航空自衛隊の共同演習を行いたい」との意向も示しています。

 F22は当初、十日に飛来する予定でしたが、天候不良やソフトウエアの不具合を理由に二度、延期していました。


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