2007年2月18日(日)「しんぶん赤旗」
CO2を30%削減(90年比)
2020年までに 共同宣言で提起
世界市長・首長協議会
地球温暖化対策について世界の百を超える自治体が参加し京都市で開かれている「気候変動に関する世界市長・首長協議会(WMCCC)」は十七日、地球温暖化対策の推進や自治体間の国際協力の強化をテーマにした加盟自治体による会合で、共同宣言「京都気候変動防止宣言」をまとめました。
宣言は、京都議定書の次期枠組み交渉で、温室効果ガス排出量を二〇二〇年までに一九九〇年レベルから30%削減し、二〇五〇年までに80%削減する目標を立てるよう強く求めています。世界の自治体トップが共同して、二酸化炭素の中長期の大幅排出削減を提起するのは初めて。
同宣言は「政府にたいして(太陽光、風力など)再生可能エネルギーの促進、エネルギー効率の向上、省エネルギー技術開発」「総合的都市交通システムの構築」などの政策で「化石燃料への依存体質から脱却を求める」と指摘。自治体として温暖化対策へのとりくみや連携の強化を宣言し、排出削減と地域経済発展の統合、より積極的な削減目標の設定を提起しています。