2007年2月19日(月)「しんぶん赤旗」

早期の国際合意必要

温室効果ガス削減 京都ネット集会


 先進国の温室効果ガス削減を義務づけた京都議定書発効二周年を記念して、市民らが温暖化防止に向けて考え行動しようと「地球温暖化防止市民のひろば2007」が十八日、京都市中京区のせいきょう会館で開かれました。主催は、地球温暖化防止京都ネットワーク。

 気候ネットワークの浅岡美恵代表は、参加したWMCCCの分科会で、イギリスの自治体が、個別企業への排出削減を促すシステムを取り入れている事例などを紹介し、日本経団連の自主行動計画が、必ず達成できるようなエネルギー効率の改善で、「排出量そのものの削減にならない」と指摘。「大規模な削減を実現するために、政治的な合意が必要だ」と強調しました。

 龍谷大学の高村ゆかり教授が講演し、地球温暖化の仕組みと影響、京都議定書の到達点や課題などを報告。「温暖化を抑制するためには、本来は九〇年比で50%以上削減する必要がある」と指摘し、京都議定書の約束期限である二〇一三年を前に、国際的な早期合意とさらなる制度の改善が必要だと強調しました。


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