2007年2月22日(木)「しんぶん赤旗」

厚労相「労働時間だけが売り物」発言

参院委でただす場を

小池氏主張

　日本共産党の小池晃政策委員長は二十一日の記者会見で、柳沢伯夫厚生労働相が「工場労働というかベルトコンベヤーの仕事、もう労働時間だけが売り物ですというようなところ」などと答弁し、会議録の「修正」を求めている問題について、「単なる言いまちがいではなく、考え方の根幹にかかわる問題だ。消しゴムで消し去るようなことができる性格のものではない」と指摘しました。

　柳沢厚労相の問題の発言は、十五日の参院厚生労働委員会で、小池氏への答弁の中で飛び出したものです。柳沢厚労相は十九日の衆院予算委員会で会議録の訂正・削除について言及していました。

　会議録の訂正・削除は、答弁者とともに質問者の同意も必要です。小池氏は、二十日に厚労省側から小池氏側に、「労働時間だけが売り物です」という発言部分を「労働時間で評価される」という文言に「修正」したいという柳沢厚労相の意向が伝えられ、了解を求めてきたことを明らかにしました。

　小池氏は「柳沢厚労相自身が、この発言には『修正』が必要だと考えるほど重大な発言だということだ」とのべ、参院厚生労働委員会を開いて、改めて柳沢厚労相に問いただす場をつくるべきだと主張しました。

　同日、小池氏は、参院厚生労働委員会の鶴保庸介委員長と各党理事に対し、委員会の開催を申し入れました。