2007年2月22日(木)「しんぶん赤旗」
イラク自衛隊
主として多国籍軍支援
衆院特委 赤嶺議員に防衛省認める
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二十一日の衆院イラク特別委員会で、日本共産党の赤嶺政賢議員がイラクでの航空自衛隊の輸送活動の75%が多国籍軍支援であることをただしたのに対し、同省の山崎信之郎運用企画局長は「主として多国籍軍への支援」と認めました。久間章生防衛相も「国連以外の分野は多国籍軍を運んでいる」と述べました。
赤嶺氏は、ブッシュ米大統領の「(イラクでの)これまでの過ちの責任は私にある」(一月十一日)という発言を取り上げ、この認識を共有するかと質問。麻生太郎外相は、「(発言は)大量破壊兵器に関する情報判断が誤っていたとしたのであり、開戦自体が間違っていたとしたのではないと認識している」と述べました。
赤嶺氏は、イラクの空自について、「バグダッドを中心に掃討作戦をおこなう米軍の人員・物資を直接輸送し、事態のいっそうの泥沼化に手をかしている」と厳しく批判し、どのような状況になれば自衛隊を撤退させるのかと追及。久間防衛相は、「戦争は終わっている。その後の、復興、安定化のために(米軍は)増派を決めた」との認識を示したうえで、撤退は適正に判断すると述べました。