2007年2月26日(月)「しんぶん赤旗」

初めて月2千円超

導入時の約2倍

40―64歳 介護保険料負担(平均)


 二〇〇七年度の四十―六十四歳の介護保険料の見込み額が一人あたり平均で年四万九千四百七十六円(自己負担はこの半額)になることが、厚生労働省の算定でわかりました。〇六年度と比べて4・0%増加。自己負担分の平均月額は二千六十二円となり、制度導入以来、初めて二千円を超えることになります。


厚労省算定の07年度見込み

 実際の保険料は、各自の所得や加入する医療保険などによって異なります。サラリーマンの場合は、各健保組合など保険者ごとに厚労省の見込み額を基準にして保険料率を決め、事業主が半額を負担。自営業者など国民健康保険では、公費で半額負担します。保険料は、医療保険料と一緒に徴収されます。

 介護保険では、給付費の財源を公費と保険料で半分ずつまかなっています。四十―六十四歳の保険料で全体の31%を負担し、六十五歳以上が19%を負担します。

 介護サービスの利用が増え、給付費が増加するのに伴って保険料も値上がりするしくみとなっているため、四十―六十四歳の保険料は、介護保険制度が導入された二〇〇〇年度以降、毎年値上げされてきました(グラフ)。導入時の保険料は月額千三十八円。七年間で約二倍にはね上がりました。

 六十五歳以上の介護保険料は、四十―六十四歳とは違い市区町村が三年ごとに決めます。〇六年四月から一人あたり平均で月額四千九十円です。

グラフ

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