2007年3月2日(金)「しんぶん赤旗」
ノーモア被爆者 声さらに
ビキニデー 焼津で行動
アメリカの水爆実験によるビキニ被災事件から五十三年を迎えた一日、被災漁船第五福竜丸の母港、焼津市では「献花墓参平和行進」や「3・1ビキニデー集会」がおこなわれました。
「ノーモア・ヒバクシャ」の訴えに大きな拍手でこたえたビキニデー集会(原水爆禁止世界大会実行委員会、ビキニデー静岡県実行委員会共催)。世界大会実行委員会議長団の沢田昭二さんは、事件をきっかけにおきた原水爆禁止運動は、世界的な核兵器廃絶の潮流をつくりだし、日本政府が支持するブッシュ米政権は完全に孤立していると指摘。「集会を起点に草の根からさらに世論を高めよう」と訴えました。
第五福竜丸の元漁労長、見崎吉男さん(82)と、同船を題材に絵本を出版した詩人のアーサー・ビナードさんが壇上に並んで「平和国家の存在感を示そう」「核兵器廃絶の運動は人類にとって必要だ」とそれぞれメッセージを伝えました。
ビキニ核実験で被ばくしたロンゲラップ島の故ネルソン・アンジャインさんを写したスクリーンを前に、海外代表が、すみやかな核兵器廃絶をめざそうと発言。被爆者、生協理事、宗教者がリレートークをしました。
広島の被爆少女をテーマにした歌をロックグループ「ゴッドブレス」が熱唱。「イマジン」に会場の参加者が一体となって手拍子を送りました。
焼津市の戸本隆雄市長があいさつしました。