2007年3月2日(金)「しんぶん赤旗」
プール安全基準が必要
塩川議員、策定を要求
|
二月二十八日の衆院予算委員会分科会で、日本共産党の塩川鉄也議員は、昨年七月に埼玉県ふじみ野市大井プールで起こった事故をふまえ、国の安全基準の策定や対策強化を求めました。
塩川議員は、排水溝の安全防護柵やポンプ緊急停止ボタンの設置、監視員の資格など、国として統一した安全基準の設置を要求。小山亮一・国土交通省審議官は「設置管理者におこなう技術的助言」として、プール安全標準指針案をとりまとめており、「適切に管理されるよう求めていきたい」との説明にとどまりました。
塩川議員は、「設置者に義務付けとなる法整備が必要だ。少なくとも事故の起こりやすい流水プール、造波プールについての基準をもつべきだ」と迫り、国の責任についてただしました。
さらに、事故の背景に自治体のコスト削減優先の姿勢や民間への“丸投げ”があったことを批判し、内閣府の審議会で安全・安心を確保するための官の役割が議題となっていることにふれながら、政府の姿勢を追及。菅義偉総務相は「住民の安全・安心の確保のために、地方公共団体の判断で条例などをおこなうことは大事だ。指針案をとりまとめ次第、関連省庁と一体になって周知徹底をおこない、二度と痛ましい事故を起こさないようにしたい」と答弁しました。