2007年3月6日(火)「しんぶん赤旗」
安倍首相の「慰安婦」発言
韓国6紙が批判社説
旧日本軍「慰安婦」問題での安倍首相発言をめぐり、韓国の新聞六紙は五日付に安倍発言を批判する社説をいっせいに掲載しました。
各紙は、安倍首相の発言が日本の植民地支配からの独立運動を記念する「三・一節」の当日に行われたことを厳しい口調で非難。「自分の姉妹や娘がそのような経験をしても、『証拠がない』という言葉で目をつぶるのか」(東亜日報)、「安倍首相は、三・一節妄言を取り消し謝罪せよ」(ソウル新聞)と批判しています。
京郷新聞は、「日本軍慰安婦が強制的に動員されたことは、慰安婦ハルモニ(おばあさん)の直接の証言と日米の関連文書などですでに証明された事実だ」と指摘。「歴史の事実を否定し、強制性を“狭義”だ“広義”だと薄めようとするのは、到底隠せないものを隠そうとするものだ」と批判しました。
朝鮮日報は、靖国神社参拝で近隣諸国との関係を悪化させた小泉前政権は「軽薄でごう慢な『アジア無視外交』だった」とした上で、「安倍政権もまた、小泉政権と同じ轍(てつ)を踏むのだろうか」と述べました。