2007年3月6日(火)「しんぶん赤旗」
声 大きくとも中身なし
予算委論戦 「首相答弁は居丈高」
市田書記局長
日本共産党の市田忠義書記局長は五日の記者会見で、同日から論戦が始まった参院予算委員会での安倍晋三首相の答弁の感想を記者団に問われ、「居丈高だ。中身のなさを声の大きさで補おうとしても国民を納得させることはできない」と批判しました。
市田氏は「首相には貧困と格差の認識がなく、貧困対策そのものが貧困だ。支持率の落ち込みを憲法改悪など反動的な方向で打開しようとしているが、それがまた裏目に出て国民の信頼を失う危険に直面している」と指摘しました。
また、松岡利勝農水相が同日の予算委で、家賃のかからない国会議員会館におく「主たる事務所」の光熱水費として五百万円も計上し、その内訳として「還元水」「暖房」などをあげたことについて「それは本来備品費でしょう。ぽっと本音が出た印象をもつ。家賃がただの議員会館を唯一の資金管理団体の事務所にしておきながら、数千万円の支出があるのは、国民だれがみても疑問だ。やましいことがないのだったら自ら公表すればいい。『政治とカネ』の問題は幕引きにせず、きちんと議論していくことが大事だ」とのべました。