2007年3月6日(火)「しんぶん赤旗」

「米軍再編」初の訓練

F15飛来 “反対”と住民ら抗議

福岡・築城基地


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(写真)築城基地に着陸する米空軍のF15戦闘機。奥は航空自衛隊のF15戦闘機=5日午後1時すぎ、福岡県行橋市

 在日米軍再編に伴う全国初の日米共同訓練をおこなうため、米軍戦闘機五機が五日、福岡県の航空自衛隊築城基地に飛来しました。午後一時すぎ、米軍嘉手納基地所属の第一八航空団のF15戦闘機が編隊を組んで、ごう音とともに築城基地上空を旋回。訓練移転に反対する抗議集会に集まった市民が「築城基地に米軍は来るな!」「訓練移転反対!」のシュプレヒコールするなか、次々と着陸しました。

 米軍の訓練は自衛隊との共同で八日まで。九州北方空域、九州西方空域および四国沖空域で戦闘訓練をします。

 築城基地のある行橋市の新田原グランドで同日、「戦争はイヤ!築城基地に米軍は来るな 京築の会」準備会など九団体が、米軍機の訓練移転反対の抗議集会を開催。宮崎県、大分県の平和団体も合流し、百人の市民が集まりました。

 築城基地に隣接する行橋市仲津校区の女性(33)は、三歳の娘を連れて集会に参加しました。女性は「訓練移転による地域の将来が心配」と語り、「米兵の夜間外出や早朝訓練など今後、築城基地がどう変わっていくのか。子どもを持つ親として不安を抱えた生活はできない」と怒りをぶつけました。

 抗議集会には、日本共産党から田村貴昭衆院比例候補、田中みゆき参院選挙区候補らが参加。赤嶺政賢衆院議員は「日米共同訓練の狙いは、アメリカが海外で繰り返す人殺しの戦争に自衛隊を一体的に組みこむもの」と強調。訓練期間や訓練内容なども、米軍の野放図な基地使用に道が開かれているとし、「訓練移転は住民の平和と安心を脅かすものだ。最後まで反対していく立場で全力を尽くす」と訴えました。

 集会では「住民と議会の『反対』を踏みにじった」として、築城基地周辺の一市二町による米軍機の訓練移転にかかわる協定調印に抗議し、協定の撤回と移転訓練の実施に抗議する決議文を採択しました。

 集会後、主催団体の代表は、福岡防衛施設局を訪れ、米軍機の訓練中止と、米軍機移転に伴う協定締結の撤回を求める申し入れをおこないました。


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