2007年3月7日(水)「しんぶん赤旗」
米朝作業部会始まる
ニューヨーク 関係正常化へ協議
【ワシントン=山崎伸治】北朝鮮の核問題に関する六カ国協議に設置された米朝国交正常化の作業部会が五日、ニューヨークで二日間の予定で始まりました。米側からヒル国務次官補、北朝鮮側から金桂冠外務次官が出席。両国関係正常化に向けた話し合いの第一歩となります。
二月の六カ国協議「共同文書」で、この作業部会の設置が決まりました。文書は、米側が北朝鮮の「テロ支援国家」指定を解除し、「対敵通商法」の適用を終了する作業を進めるとしており、今作業部会でも話し合われると見られます。
米国務省のマコーマック報道官は同日の定例会見で作業部会について、「『正常化協議』とは見なさない。正常化に関してどのように進めるかを示すもの」としたうえで、「第一回の会談であり、どのようにこの作業部会を進めるかという基準を設けるためのものだ」と慎重な言い回しに終始しました。
金氏は同日午前、ニューヨークのコリア・ソサエティー主催の非公開セミナーに出席し、オルブライト元国務長官ら米国の外交専門家らと意見を交換しました。