2007年3月10日(土)「しんぶん赤旗」
「慰安婦」河野談話
民主から「見直し」要求
若手が「会」
“南京大虐殺もなかった”
民主党の若手議員は九日、「慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会」を発足させました。会長に選出された渡辺周衆院議員は、「従軍慰安婦」問題で旧日本軍の関与を認めた一九九三年の河野洋平官房長官談話について「見直しを求めていきたい」と、党内で賛同者を募る方針を示しました。自民党に続き、民主党にも歴史逆行の動きが広がった形です。
また、同会幹事長の松原仁衆院議員は、旧日本軍が占領下の中国で起こした南京大虐殺に関して「事実無根だと発信していく必要がある」と語りました。
会合では、東京基督教大学の西岡力教授が講演。「河野談話」に代わる新たな談話を出す必要があるなどと主張しました。初会合には衆参両院議員十六人が出席。
鳩山由紀夫幹事長は同日の記者会見で、党としては談話を尊重すると強調した上で「真実を検証することに関して異を唱えるものでない。見直すという発想でスタートして見直さないという結論(に至ること)も考えられる」と述べ、若手の勉強会を容認する考えを示しました。