2007年3月10日(土)「しんぶん赤旗」

「非核化」部会、１７日に

６カ国協議前に　中国次官が提案

　【北京＝菊池敏也】北朝鮮核問題をめぐる六カ国協議の議長を務める中国の武大偉外務次官は九日、十九日に再開される六カ国協議を前に、中国が担当する朝鮮半島非核化の作業部会を十七日に開催することを各国に提案していることを明らかにしました。

　武次官はまた、同日午前、中国外務省で北朝鮮の金桂冠外務次官と会談し、金次官からニューヨークで開かれた米朝協議の内容について説明を受け、次回協議をめぐって意見交換したと述べました。

　作業部会開催に関する武次官の発言は、中国外務省と新華社が共催したインターネット対話のなかで市民からの質問に答えたものです。

　日本は拉致問題ばかり取り上げているとの市民の指摘に対して、武次官は「われわれは拉致問題に対する日本国民の強い関心を理解しており、日朝双方が協議を通じてこの問題を適切に処理することを希望している」と述べました。

　今月十三日からのエルバラダイ国際原子力機関（ＩＡＥＡ）事務局長の北朝鮮訪問については、この訪問が北朝鮮とＩＡＥＡが関係を改善させる「重要な段取り」だと指摘し、「積極的成果」をあげるよう希望すると述べました。