2007年3月14日(水)「しんぶん赤旗」
「安倍改憲」の第一歩
仁比議員 手続き法案廃案を
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日本共産党の仁比聡平議員は十三日の参院予算委員会で、安倍晋三首相が、改憲手続き法案の今国会成立を強調していることについて「総理の発言は、任期中改憲のスケジュールの第一歩として、手続き法案の今国会での成立をはかろうとするものであることは明らかだ」と批判しました。
このなかで仁比氏は、自民党などが手続き法案を改憲とは別個の中立的な法案だと宣伝していることを批判。塩崎恭久官房長官は、「まずは手続きを整え、あとで(改憲の)中身をしっかり議論しようということだ」と九条改憲と直結することを認めました。
冬柴鉄三国土交通相も、手続き法案について「ないと、発議しても憲法改正ができない」と改憲のためであることを認めました。
仁比氏は、自民党の議員が一月の会合で「安倍首相が改憲を明言されただけになんとしても国民投票法(改憲手続き法)を成立させ、改憲への第一歩としたい」と述べていることも指摘し、改憲手続き法案は、自民党新憲法草案で掲げた九条改憲のためだと批判。不公正で非民主的な内容においても、許されないものであり、「きっぱり廃案にすべきだ」と訴えました。