2007年3月15日(木)「しんぶん赤旗」

米「慰安婦」決議案

提案者 急増

6人→42人 安倍発言機に


 【ワシントン=鎌塚由美】米下院に提出された、「慰安婦」問題で日本に公式な謝罪を求める決議案の共同提案議員は、十三日までに四十二人になりました。

 マイク・ホンダ議員(民主党)によって一月末に提出された決議案の共同提案議員は当初六人でしたが、安倍首相が「慰安婦」問題で「強制性を裏付ける証拠がなかった」などと述べたことを受け、急増しました。

 共同提案者には、リベラル派の代表格のデニス・クシニチ議員(民主)から保守派で前軍事委員会委員長のダンカン・ハンター議員(共和)まで民主、共和両党の幅広い議員が名を連ねています。内訳は民主党が三十二人、共和党が十人です。

 同決議案を支持し請願活動を続ける「慰安婦問題ワシントン連合」や「コリアン・アメリカン有権者協議会」などは、インターネットサイトを立ち上げ、署名活動にも取り組んでおり、共同提案者はさらに増えると予想されています。

 決議案を提出したホンダ議員は、地元紙サンフランシスコ・クロニクル(十三日付)で、「安倍首相は、自身の矛盾する発言によって何よりもわれわれのために多くのことを行った」と述べました。



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