2007年3月16日(金)「しんぶん赤旗」
米軍は協定守るのか
仁比議員 戦闘機訓練移転を追及
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日本共産党の仁比聡平議員は十五日の参院外交防衛委員会で、米軍嘉手納基地(沖縄県)などに配備されている戦闘機の訓練を全国六基地へ移転して実施する問題を取り上げ、政府の姿勢をただしました。
訓練移転は、在日米軍再編に基づき実施されているもので、五日から航空自衛隊築城基地(福岡県)で一回目の訓練が強行されました。
政府は、計画を容認した基地周辺自治体との間で、訓練期間などを定めた協定を結んでいます。
仁比氏は、在沖縄米海兵隊が昨年、155ミリりゅう弾砲の砲撃演習を陸上自衛隊日出生台演習場(大分県)で行った際、地元自治体と結んでいた協定に反して小火器実弾訓練を実施しようとした例を指摘。同訓練は、自治体と住民の抗議で行われませんでしたが、このとき米海兵隊の指揮官が「協定は知らない」と述べたことが大問題になったことも挙げ、「協定を米軍に守らせることができるのか」とただしました。
外務省の浅野勝人副大臣は「在日米軍は協定の当事者でないので、協定の効果は直接及ばない」としつつ、「違反があれば日米合同委員会を通じて、是正・改善を求める」と答弁。久間章生防衛相は「(協定の内容を)さらに下の部隊に徹底するよう私からも言っておく」と述べました。