2007年3月18日(日)「しんぶん赤旗」
リストラ計画に抗議
エアバス労働者
欧州で統一行動
【パリ=浅田信幸】欧州の航空機メーカー、エアバス社のリストラ計画に反対し、フランス、ドイツ、スペイン、イギリスの同社労働者が十六日、いっせいに抗議行動を繰り広げました。
行動を呼びかけた欧州金属労連(FEM)によると、南仏トゥールーズの本社前ではドイツとイギリスから駆けつけた労働者を含めて七千人、ドイツの主力工場があるハンブルクでは二万人、スペインでは七カ所の工場・営業所で約七千人が集会やデモに参加しました。イギリスでも昼の休憩時間に抗議集会が開かれました。
エアバス社が二月末に発表したリストラ計画「パワー8」は、四カ国にある六工場を売却・共同事業化し、フランス四千三百人、ドイツ三千七百人、イギリス千六百人、スペイン四百人の計一万人を向こう四年間に削減するとしています。
仏エアバスの主力組合である「労働者の力」(FO)のクネペル代表は「経営陣の目的は、ボーイング社にならって最大限外注化(アウトソーシング)をすすめようというもの。われわれは反対だ」と強調しました。
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