2007年3月19日(月)「しんぶん赤旗」
国立博物館
観覧料値上げは異常
石井議員 法改定案に反対
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国立博物館と文化財研究所を統合し、独立行政法人国立文化財機構とする法案が十六日の衆院文部科学委員会で、自民、民主、公明各党の賛成多数で可決されました。日本共産党は反対しました。
独立行政法人化後の国立博物館では毎年、運営交付金の削減と入場料収入などの自己収入の増が求められてきました。しかし、二〇〇六年度の自己収入予算額(自己収入のノルマ)が前年度比50%増となり、平常展観覧料の値上げがおきました。
採決に先立つ質疑で日本共産党の石井郁子議員は、京都と奈良の国立博物館で高校生や大学生の個人料金が百三十円から二百五十円、二十人以上の団体料金では七十円から二百円へ値上げしていることを示し、「あまりに異常だ。この事態をどう認識しているのか」と迫りました。
伊吹文明文科相は「交付金が減らされるから、入場料をあげてまかなうのはあまりのぞましくない。交付金をできるだけ確保するのが大臣の役割」と答弁しました。