2007年3月19日(月)「しんぶん赤旗」

米軍基地の町で反戦集会


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(写真)17日、イラク帰還兵を先頭にデモ行進する反戦集会の参加者=米ノースカロライナ州フェイエットビル(山崎伸治撮影)

 【フェイエットビル(米ノースカロライナ州)=山崎伸治】米陸軍基地フォートブラッグのあるノースカロライナ州フェイエットビルで十七日に行われたデモ行進と集会には同州内を中心に約六百人の人たちが参加し、「兵士をすぐに戻せ」と声を上げました。フォートブラッグはイラク、アフガニスタンに部隊を派遣している第八二空挺(くうてい)師団の基地です。

 当地では四年続けてイラク開戦記念日の集会を開催。集会ではさまざまな人たちがイラクからの米軍の即時撤退を訴えました。元第八二空挺師団所属のイラク帰還兵で、再派遣を拒否し軍法会議にかけられ、除隊したリッキー・クラウジングさんは「私のように従軍を拒否している兵士を支援してほしい」と呼びかけました。

 現役の空軍兵士ジェフ・スロコムさんは、イラクからの米軍の即時撤退を求める現役米兵の「訴え」に署名した一人で、賛同が広がり、千七百人以上が署名していることを紹介しました。

 アン・ライトさんはイラク開戦に抗議して国務省を退職した元外交官。「米国民は昨年十一月(の中間選挙で)、『戦争をやめよ』と投票した。」と強調し、今すぐ戦争をやめるよう議会に働きかけようと呼びかけました。

 声を上げる兵士の家族会のローラ・ケントさんは、イラク帰還後に自殺した息子のフィリップさんについて証言。「PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたのに部隊に戻された。息子は国のために働いたのに、なぜ国は息子をだめにしたのか」と涙をこらえながら訴えました。

 地元の小学五年生、ジェイコブ・リーバーズ君は「未来はぼくたち子どものもの。それはイラクの子どもも同じ」と力強く述べ、ひときわ大きな声援を受けました。



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