2007年3月21日(水)「しんぶん赤旗」
千歳基地
東側滑走路使用できず
紙議員 米軍機移転前提崩れた
日本共産党の紙智子議員は十九日の参院沖縄・北方特別委員会で、在日米軍再編に基づく航空自衛隊の千歳基地(北海道)への米軍機の訓練移転計画を取り上げ、「計画の前提が崩れた。移転計画そのものを再考すべきだ」と求めました。
在日米軍再編では、米軍嘉手納基地(沖縄県)などの米軍機訓練を、千歳基地など本土六基地に移転することが計画されています。
千歳基地への移転では、これまで政府は、同基地の東側と西側の二本の滑走路のうち、「主として東側滑走路を使用する」と説明してきました。
しかし東側滑走路は、以前の改修工事の不備が判明し、今後三年間かけて再工事します。このため米軍機の訓練は、市街地により近い西側滑走路で実施されることになります。
紙氏は、地元の千歳市も西側滑走路の使用について「市民生活に多大な影響を及ぼす」と懸念していることを示し、「『主として東側滑走路を使用する』という前提が崩れることになる」と批判しました。
防衛省の山崎信之郎運用企画局長は「地元の理解を得るべく(改めて)説明していきたい」と述べました。
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