2007年3月27日(火)「しんぶん赤旗」
能登半島地震
水も情報も不足
続く余震 住民「何とか支援を」
共産党が調査・相談
震度6強の地震に襲われてから一夜明けた能登半島は二十六日も余震が続き、最大で震度5弱を観測しました。石川県輪島市を中心に二千人をこえる住民が公共施設などに避難し続けました。気象庁は同日、「二〇〇七年能登半島地震」と命名しました。日本共産党は前日に引き続き被災地を調査、住民の声をもとに県に要請しました。
|
党調査団は、党県委員会災害対策本部長の尾西洋子県議、近松みき子参院選挙区予定候補・金沢市議、あぶみ邦夫輪島市議、山口典久衆院北陸信越比例予定候補ら。ときおり余震が地面を揺らすなか、被害にあった家屋で後片づけする住民らの労をねぎらって歩きました。避難所三カ所、市立輪島病院、民医連・輪島診療所などを訪問しました。
避難所では、お年寄りや、赤ちゃんに添い寝する若い母親らが、ぐったりと体を横たえていました。「余震が怖くて、家にいられない」と、落ち着かない様子です。高齢者たちは「病気で家の中を片づけられません。何とか支援を」と訴えます。調査団は相談に乗っていました。
輪島病院では、断水で透析患者に影響がでているとして、行政対応を要請されました。輪島診療所では、県民医連が被災住宅の片付けや医療ケアなどの支援活動をしている様子を聞き、激励しました。
軒なみ家が崩れ落ちた同市門前町で、男性(75)は、「避難所は水が足りません。情報も不足しています。家屋の損壊状況の判定も役所は『申し入れてほしい』というだけ。被災者を訪ね回って判定してほしい」といいます。
尾西県議は「とくに高齢者や女性だけの家族など弱者世帯が『どうしたらいいのか』『誰に頼ったらいいのか』と困っています。避難所に相談窓口を設置したり、被災状況の情報を提供するよう行政に要請したい。党としても活用できる制度を住民に積極的に紹介する活動をします」とのべました。