2007年3月27日(火)「しんぶん赤旗」
安倍首相
「拉致と慰安婦は全く別」
国際批判に開き直り
安倍晋三首相は二十六日、米紙ワシントン・ポストが、北朝鮮による拉致問題とは対照的に従軍慰安婦問題で「戦争犯罪に目をつぶっている」と首相の姿勢を厳しく批判したことについて「(拉致と慰安婦問題は)全く別の問題だ。拉致問題は現在進行形の人権の侵害だ」とのべました。
首相は「従軍慰安婦の問題は、それが続いているというわけではない」と強調する一方、拉致については「まだ日本の方々が北朝鮮に拉致されたままである、という状況が続いている」と指摘しました。国会内で記者団の質問に答えました。
この発言は、従軍慰安婦問題を「過去の問題」として切り捨てる姿勢を示したもの。日本政府は人権問題で二重基準をとっているとの国際的批判に対する開き直りであり、新たな批判は免れません。
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