2007年3月29日(木)「しんぶん赤旗」
車検の人員削減反対
参院委で小林議員 法改定案は可決
自動車車検の検査業務を行っている自動車検査独立行政法人法等の改定案が二十八日の参院国土交通委員会で可決されました。日本共産党、社民党は反対しました。
採決に先立つ質疑で、日本共産党の小林みえこ議員は、国が「効率化」と称して進めようとしている職員の非公務員化と人員削減計画、ユーザー負担増をねらった審査手数料の直接収入化の問題点をただし、検査業務の見直し計画に反対しました。
同法人では、一検査場あたり平均五・五人の人員配置で、一検査員あたり平均一万一千台を検査しています。国の見直し計画では、定員の五%を削減し、検査場の統廃合を行います。
小林氏は、大阪のなにわ検査場の事例をあげ、計画が実施されれば「十六人体制で一検査コースあたり二万七千台」から「二名削減され一検査コース三万二千台を処理」しなければならないと指摘。不正車検やリコール隠しで問題となった車検制度の信頼性回復に逆行するものだと批判しました。冬柴鉄三国交相は検査手数料(普通乗用車千四百円)の見直しについて「二百―三百円の値上げ」の意向を明らかにしました。