2007年3月29日(木)「しんぶん赤旗」
刀剣協会 文化庁指導後も
現職理事ら違反36件
佐々木議員追及
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日本刀の等級審査を担う財団法人「日本美術刀剣保存協会」(佐々淳行会長)が、不公正な審査を行っていた問題で、同協会の林盈六専務理事など現職理事四人がかかわる違反件数が、二〇〇二―〇六年の四年間で三十六件にのぼることが二十七日分かりました。日本共産党の佐々木憲昭議員が衆院文部科学委員会で明らかにしました。
日本刀には四等級があり、等級があがるほど刀の価値が高くなります。文化庁は〇一年、インサイダーの疑惑を招かないよう、協会理事などの刀剣は審査に出さないなどの規制を行うよう協会を指導していました。
佐々木氏の一日の質問で、〇一年十一月―〇七年一月の五年間で六百件近い違反が明らかになっていました。今回新たに専務理事自らが審査を申請しているなどの規制違反が三十六件もあることが特定されました。
協会の内規では、「重要」刀剣、「特別重要」刀剣の申請は協会会員しかできないことになっています。
佐々木氏は自らの調査に基づいて、〇四年の「特別重要」刀剣の部だけでみても、非会員からの申請が二十二件の申請のうち十五件を占め、しかも数人の氏名の違う人物が同じ会員番号を使って申請するなど、不自然な審査があったと指摘。大手刀剣商による不正申請の疑いがあるとして、文部科学省の対応をただしました。
伊吹文明文科相は「会長からよく話を聞いた上で措置をとらせていただく」と答えました。