2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」
保険金不払いと根は同じ
東京海上日動火災問題 大門議員が指摘
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日本共産党の大門実紀史議員は二十九日の参院財政金融委員会で、損害保険最大手の東京海上日動火災が「外勤社員」制度を廃止し、九百人以上の労働者を切り捨てるリストラ計画は違法・無効だとして、東京地裁が労働者の身分を保障するよう命じる判決を出した問題をとりあげました。
大門氏は、保険金不払い問題とこの問題の根っこはひとつだと指摘し、「利用者には不払い、働く人には法律違反という経営姿勢はいかがなものか。利益だけが優先され、人を大切にする経営が失われているのではないか」とただしました。
山本有二金融担当相は「大門委員のおっしゃる趣旨は大層、私もそう思っている」と述べ、不払い問題について「二度とないように構造的な問題について原因究明に徹底してほしい」と答弁。
さらに大門氏が「働く人も大切にする経営」にすべきではないかと質問したのに対し「地位、規模あるものはヒューマニズムが欠かせない。これからの社会に最も大切なこと」と答えました。
大門氏は、「控訴すれば不払い問題と一体で企業イメージも社会的評価も下がる。控訴しないように求めたい」とのべました。