2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」
約6300人に雇用保険
太陽生命が営業職員に適用
太陽生命保険株式会社(本社・東京都、大石勝郎社長)が、正社員の営業職員(保険外交員、すべて女性)のほとんどに雇用保険(失業保険)を適用していなかった問題で、同社は、二十九日までに、営業職員約六千三百人に雇用保険をかけることを決め、各支社に通知しました。
雇用保険は、政府が管掌し、労働者を雇用する事業所の加入を義務づけています。パートなどの場合も一年以上の雇用継続が見込まれ、一週間の労働時間が二十時間以上のものは加入させなければなりません。
ところが生命保険会社の外交員は雇用関係が明確ではないとして、雇用保険に加入していない会社が見られます。太陽生命保険もその一つでした。約八千百人の営業職員中、雇用保険に加入しているのは支部長職の約七百人だけでした。
同社営業職員の訴えをもとに東京労働局が就業規則を入手し、同社との雇用関係は明確であるとして是正を指示していました。これをうけて同社は、二〇〇五年一月一日にさかのぼって雇用保険を適用し、保険料の従業員負担分を会社が負担するとしています。営業職員中、二〇〇五年一月一日現在で六十五歳を超えていた約千百人には、雇用保険は適用されませんでした。
厚生労働省によると、太陽生命保険以外に雇用保険の未加入は確認していないが、同様の問題があれば是正していくといいます。
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