2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」

能登半島地震

1600人が避難所に

輪島市門前町 高齢者に疲労も


 死者一人、重軽傷者二百六十人の被害を出した「能登半島地震」の被災から五日目となった二十九日、被災地では復旧作業が本格化しています。一方で、もっとも被害の大きかった輪島市門前町では千六百人あまりが避難所生活を強いられ、千百八十世帯で断水が続きます。

 門前西小学校には百八十人の被災者が肩を寄せ合い不安な夜を過ごしました。門前町は六十五歳以上の高齢者の比率が約50%。避難所の被災者も高齢者が多く、疲労の色を濃くしています。

 被災者の要望にこたえ、がれきの撤去作業などにあたるボランティアも動きだしました。

 門前町の小学校に開設された災害対策ボランティア現地本部には、これまで県外から六十九人、県内から六十四人の計百三十三人が登録。この日は朝から県が受け付けた県内百五十八人、県外からも百八人が駆けつけ、ごみの分別や清掃などに汗を流しました。

 壊れた家具を処分していた六十代の女性は「昨日から片付けているが、重いものを持つと腰とひざが痛い。もう自分では無理だと思って、ボランティアの方にお願いしました。本当に助かります」と話していました。

 一方、高齢者世帯など、ほとんどの被災家屋は手付かずのままです。



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