2007年3月31日(土)「しんぶん赤旗」
世界でも異常な米追従
イラク特措法延長で市田書記局長
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日本共産党の市田忠義書記局長は三十日、政府がイラク特措法の二年延長を閣議決定したことについて、マスメディアの求めに応え、「自衛隊派兵を中止して、ただちに撤退すべきである」とのコメントを発表しました。
市田氏は、イラクの泥沼状況から、米国でも、上院は来年三月末、下院は来年八月末までにイラク駐留米軍を撤退させる法案が賛成多数で可決されていると指摘。そのなかで、政府がイラク特措法の延長を決めたことは「世界でも異常なブッシュ政権追従ぶりを示すものであり、絶対に許すことはできない」と批判しました。
さらに、航空自衛隊が実施しているのは、イラク国民への攻撃、掃討作戦をつづける米軍への支援が圧倒的であり、米軍から「タクシー」と呼ばれている実態を告発。イラクでは、国連調査で約四百万人が国内外で難民、避難民になっているとし、「政府は、米軍への軍事支援ではなく、国連や国際機関と協力した緊急人道支援に全力をあげるべきである」と強調しました。
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