2007年3月31日(土)「しんぶん赤旗」
“消費税一世帯で192万円も”
導入19年目前に増税阻止訴え
消費税導入十九年目を迎える四月一日を前に消費税廃止各界連絡会は三十日、東京・JR新宿駅東口で庶民大増税、消費税増税反対の署名を呼びかけ「増税勢力に選挙で審判を」と訴えました。
「家計簿調査では消費税が導入されてから昨年までに一世帯が払った消費税は百九十二万円です。大学の入学金、住宅購入の頭金はまかなえる額です」「安倍内閣は今年度中に消費税増税法案をまとめようとしています。世論の力で増税をストップさせよう」。連絡会参加団体の代表がマイクを握りました。
フリーターの男性(39)=東京・中野区=は、ホームヘルパーと書店のレジ打ちのアルバイトを掛けもちしています。「収入は月十二万円ぐらい。貯金はできず国民年金保険料は払えない。消費税が10%にされるなんてとんでもない」。二カ月間で七万円弱の年金という男性(68)=東京・江戸川区=は、年金だけでは生活できず、飲食店でどんぶり洗いのアルバイトをしています。「酒もたばこも吸わない。介護保険料は引かれ、切り詰めないと生きていけない。払った消費税がまともに使われていないのでは腹がたつ」と話しました。
四月一日には、各界連と消費税をなくす会などが「4・1怒りの行動」を全国で繰り広げます。
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