2007年3月31日(土)「しんぶん赤旗」

日本共産党の「立党の精神」とは?


 〈問い〉 日本共産党の選挙政策に、「立党の精神」という言葉がありますが、これはどういう意味ですか? 日本共産党の原点を教えてください。(北海道・一読者)

 〈答え〉 今年のいっせい地方選挙にむけて発表した選挙政策では、全国で3300人を超える日本共産党の地方議員が、住民のみなさんと苦楽をともにし、どんな困難ななかでも、問題の根本的な解決をめざしながら、そのときどきの国民の利益をまもるという「立党の精神」に立ってがんばっていることを紹介しています。

 日本共産党は、自民党政権の下での貧困と社会的格差の新しい広がりを告発するとともに、地方議員や党の支部が、全国津々浦々で住民の要求実現や生活相談活動などを通して、国民の命綱として活動しています。今年1月に開かれた第3回中央委員会総会でも、「貧困の深刻な広がりに目をむけ、その打開のために奮闘することは、国民の苦難の軽減のために献身するというわが党の存在意義にかかわる問題になっている」として、社会的連帯で貧困を打開し、生活を防衛する国民的大運動を呼びかけてきました。

 こうした党の精神は、1922年に日本共産党を創立した当初からの原点です。

 創立の翌年の臨時党大会で採択された「当面の要求」は、君主制(天皇制)の廃止、普通選挙権、出版・集会・ストライキの自由、8時間労働制、社会保障制度の充実などを掲げています。

 戦後も、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配を打破する民主主義革命の展望を掲げながら、さまざまな問題をとりあげて国民の利益を守る立場で献身的に活動しています。阪神大震災や以後の大きな災害、そして今回の能登半島地震でただちに現場に足を運んで被災者救援にとりくんでいることも、その端的な現われです。

 国民の利益のために献身するという私たちの「立党の精神」は、党の理論的基礎である科学的社会主義の立場に基づくものです。それは、科学的社会主義が、社会発展の法則を明らかにした理論であると同時に、国民の苦しみの根源を明らかにし、その解決の展望を示した理論でもあるからです。(石)

 〔2007・3・31(土)〕


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