2007年3月31日(土)「しんぶん赤旗」
能登半島地震 「大丈夫ですか?」
輪島診療所の訪問に友の会会員「ほっと」
石川・穴水町
「大丈夫ですか」。民医連加盟の輪島診療所がとりくんでいる「友の会」会員訪問の途中、道端で声をかけられた初老の男性は、「壁が壊れた」といいながらその場にしゃがみこみ、涙をこぼしました。
能登半島地震で震度6強が襲った石川県穴水町は、全壊二十七戸、半壊三十六戸で、街のメーンストリートの商店には立ち入り禁止の赤紙が軒並み張られ、斜めに傾いたり崩壊した建物が目に飛び込んできます。中心街の崩壊に住民の動揺と不安が広がっています。
金沢市の城北病院から支援にきた広瀬辰巳さん(42)、鈴木竜也さん(30)、山崎泉さん(23)は三十日、穴水町の会員を訪ねました。
穴水町川島の女性(79)は当時のことを「がたがたわさわさ、何十年も生きて経験したことがない揺れ。しがみついた」と。幸い食器が壊れたぐらいでしたが、「屋根が心配」といいます。
「薬はありますか」と聞かれ、「まだあります。来てくれてほんとにありがとう」とほっとした顔で語りました。
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