2007年3月31日(土)「しんぶん赤旗」
難病対策予算増額を
参院厚労委 小池議員が要求
|
日本共産党の小池晃参院議員は二十九日、参院厚生労働委員会で政府の難病対策について質問し、予算を抜本的に増やして対象となる疾患を拡大するよう求めました。
小池氏は、治療法が確立していない難病を研究する「難治性疾患克服研究事業」の対象に、〇七年度から新たに二疾患が追加されることを評価しました。一方で、HAM(ウイルス感染によって神経障害を起こす病気)や線維筋痛症など十五疾患は、患者団体の要望があるにもかかわらず対象にしなかったことを批判。さらに、公費で医療費を補助する「特定疾患治療研究事業」については、厚労省の懇談会で対象拡大の議論さえしていないことを指摘し、「何年間も要望を出し続けている患者団体もある。このまま打ち止めになるようなことは許されない」と追及しました。
小池氏は、難病対策の予算が〇一、〇二年度と連続して削減されるなど「要望があった全てが対象とならなかったのは予算の問題。困難を抱える人たちをさらにおとしめるようなやり方はやめるべきだ」と、対象疾患の拡大を迫りました。柳沢伯夫厚労相は「予算の確保につとめるとともに、対象疾患の追加のあり方について、関係者の意見をふまえて適切に検討する」と答えました。