2007年4月5日(木)「しんぶん赤旗」

能登半島地震

輪島塗に特別支援を

井上議員要求 「復興へ頑張る」と防災相


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(写真)質問する井上議員=4日、参院災害対策特別委

 能登半島地震で石川県輪島市の地場・伝統産業の「輪島塗」が大きな被害を受けた問題について日本共産党の井上哲士議員は四日の参院災害対策特別委員会で、「『輪島塗』は国として保存・振興を位置付けてきた伝統産業だ。特別の支援の枠組みを考えるべきだ」と支援策を求めました。溝手顕正防災担当相は「関係省庁と連携をとりながら総合力を結集し、『輪島塗』産業の復興に誠心誠意がんばっていきたい」と答えました。

 重要無形文化財に指定されている「輪島塗」は同市生産額の三分の一を占める基幹産業。輪島商工会議所によると、今回の震災で市内約六百三十の輪島塗関連事業所の大半が棚に並べていた木地が落ちるなどの被害を受け、六千万円の被害を受けた事業所もあるといわれています。

 井上氏は、「輪島塗」作業場の土蔵が倒壊・損壊し、作業再開の大きな支障になっているだけでなく、土蔵が家屋の裏に建てられているため、解体・修理するにも重機が入れられない困難を抱えていると指摘し、工法や財政面での国の特別の支援が必要だと提起しました。

 さらに、二〇〇四年の福井豪雨災害で福井県が伝統工芸の「越前漆器、越前和紙」事業を補助する制度を創設したこともあげ、「市や県まかせにせず、国が率先して支援してこそ、地元自治体、産地の復興の前進になる」とただしました。

 経済産業省の内山俊一製造産業局次長は「『輪島塗』は日本の誇る伝統的工芸品。現地の要望を十分考えて支援策に万全を期していきたい」と答えました。



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