2007年4月6日(金)「しんぶん赤旗」
純真高校 労組結成に即解雇
2教諭、無効申し立て
福岡
福岡県福岡市にある純真学園純真高等学校(福田庸之助理事長)の二人の教諭が五日、不当解雇の撤回を求める仮処分を福岡地方裁判所に申し立てました。
申し立てたのは、福岡県私教連加盟の純真高校中学教職員組合委員長の宮本研次さん(39)と書記の川野薫さん(35)。二人とも高校の保健体育科の教諭。
訴えによると、理事会の学園運営や人事・配転強要の是正など民主的職場環境を求めて高校中学の教職員らが組合をつくり、三月二日に結成を通知。ところが理事会は、早朝の勤務時間外の組合ニュース配布を「就業規則違反」などとして三月六日、宮本さんらを「整理解雇」だとして即日解雇したものです。
宮本さんは、「豊かな学園の財政・資産状況や解雇回避の努力が全くないことなど整理解雇の四要件をことごとく満たしておらず、組合つぶしをねらったもの。最後までたたかいます」とのべ、川野さんも「生徒がショックを受け一日中泣いて授業にならなかったり、なかには吐いた生徒もいたと聞きます。生徒たちのためにも学校に戻ります」と話しています。
すでに父母や卒業生らが「二人は学校に必要な先生」と立ちあがり、教壇に戻すよう求める嘆願書に一万五千人の署名が寄せられるなど支援の輪が広がっています。
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