2007年4月12日(木)「しんぶん赤旗」

沖縄新配備

オスプレイの可能性

外相が赤嶺議員質問に認める


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(写真)質問する赤嶺政賢議員=11日、衆院外務委

 麻生太郎外相は十一日の衆院外務委員会で、沖縄のキャンプ・シュワブ沿岸部に建設を計画している米海兵隊新基地に、最新鋭の垂直離着陸機MV22オスプレイが配備される可能性を認めました。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁です。

 麻生外相は「(米側からオスプレイ配備の)正式な通告はない」としつつ、「(オスプレイが)完成品になった段階で(従来機と)置きかえられる可能性は、十分考えておく必要がある」と答弁しました。

 米海兵隊は、沖縄の普天間基地にも配備されているCH46、CH53輸送ヘリをオスプレイに代替していく方針。ウエーバー在沖縄米四軍調整官は二〇〇六年五月、普天間基地の部隊に二〇一四―一六年の間にオスプレイを配備することを明らかにしています。新基地が建設されれば、同基地へ配備されることになります。

 しかし政府は、オスプレイの沖縄配備について「具体的には決まっていない」という説明を繰り返してきました。

 オスプレイは、自力展開能力が三千九百キロ、積載量は五トンに達し、海兵隊の遠征能力を大幅に強化するものです。

 また同日の同委員会で岩屋毅外務副大臣は、オスプレイが、一九九二年と、二〇〇〇年四月、同十二月に墜落事故を起こしたことを認めました。

 赤嶺氏は「(墜落の危険など)住民生活と安全にとっても重大だ」と指摘。配備計画を国民に明らかにしないまま、建設計画を進めてきた政府の姿勢を批判しました。



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