2007年4月12日(木)「しんぶん赤旗」
能登半島地震 被災者を激励 共産党・尾西石川県議
二次災害心配 裏山調査まだ
日本共産党の尾西洋子石川県議は十一日、秋元邦宏石川県委員長らとともに能登半島地震で被災した志賀町や輪島市を訪問し、被災者の要望を聞き、激励しました。行政関係者と懇談し、申し入れをしました。
志賀町のなかでも被害が大きい旧富来町に入った尾西県議は松田外茂三区長(69)と会い、自宅や住民の様子を聞きました。松田さんの自宅に隣接する息子家族の家は十五年前に建て、二年前にオール電化にしたばかり。土台の部分にひびが入り、全壊になりました。「まだ借金も残っている。みんな新しいものばかりで、泣く泣く片付けている。今日の夕方に取り壊します」と話しました。尾西県議が「心配ごとはないですか」と尋ねると、松田さんは「二次災害が心配。裏の山にどれだけひびが入っているか調査されていない。雨が降ったときの土砂崩れが怖い」と述べました。
志賀町役場では西清一生活安全課長と懇談しました。以前、提出していた県委員会の要望書をもとに現状の報告を受けました。西課長は「高齢者が多いので、年金生活者を支援する対策を国でなんとかしてほしい。県に集まっている救援募金を早く配分してほしい」と話していました。
尾西県議らは午後は輪島市旧門前町地区、旧輪島市地区を引き続き訪問し、対策本部へ住民の立場からの支援をするよう要請しました。あぶみ邦夫、川上清松両輪島市議候補、杉本平治中能登町議、礒貝和典七尾市議も同行しました。
また、この日、秋元県委員長は被災した党員を訪問し、県委員会としての見舞金を渡しました。
支援物資届ける
福島県農民連
福島県の農民連は自動車に会員から託された支援物資を積んで被災地入りしました。
九日の夕方、福島を出発し十日の午前零時すぎに輪島市に到着。約七時間かかりました。
イチゴ、漬物、みそ、卵など十四種類を届けました。十日は避難所に訪問して食材を届けたり、会員を激励するなどして、福島へ戻りました。
福島市農民連の服部崇事務局長は「会員さんに輪島に行くと言ったら、快く協力してくれました。お互いさまです」。
福島県農民連の根本敬事務局長は「高齢者は精神的ダメージを強く受けていると感じた。中越地震のときのように世論に訴えていくことが必要。生活再建のすべを考えないと復興は行き詰まる。支援を訴えていかないと」と述べていました。
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