2007年4月13日(金)「しんぶん赤旗」
労使双方控訴せず確定
日航深夜業免除判決 解決へ協議
育児介護休業法にもとづき子育てのために深夜勤務の免除を申請したら勤務を減らされ賃金が大幅カットされたとして、日本航空インターナショナルの客室乗務員四人が訴えていた裁判は、会社に減額分の支払いを命じた東京地裁判決(三月二十六日)に対して労働者と会社側がともに控訴せず判決が確定しました。
両者とも今後は、労使交渉を通じて解決していくことにしたためです。
四人は申請時、客室乗務員組合に所属。月一、二回しか勤務を割り当てられず、税金を引くと赤字になる人もいました。
東京地裁は、労務提供を拒んだ会社側の不当性を認めましたが、原告が求めた振り替え勤務などは認めず、支払い額は別労組の免除者と同水準の月十日程度としました。
「日本航空の深夜業免除裁判を勝利する会」では、「今後、労使の話し合いの中で、会社がどれだけ修正し、改善していくのか行方をしっかり見ていきたい」とのべ、判決を力に正常な労使関係をつくり、社会に貢献する航空会社にしていくため行動していきたいと話しています。
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