2007年4月16日(月)「しんぶん赤旗」
北朝鮮、行動すべきとき
「初期措置」期限迎えて 米国務省が表明
【ワシントン=山崎伸治】北朝鮮の核問題に関する六カ国協議の「初期段階措置」が十四日、履行期限を迎えたことについて、米国務省のマコーマック報道官は声明を発表し、「いまこそ北朝鮮が行動すべきときだ」と強調、同協議の他の参加国と緊密に協議し、今後の対応を検討すると表明しました。
これに関して、米国務省高官は同日の記者会見で、「新たな期限について交渉するようなことに関心はない」と述べ、北朝鮮が六カ国協議での合意に従って核施設の停止を行うことが必要だと強調しました。同高官は「われわれの目的は今後数日間で真の前進を図ることだ。初期措置ができるだけ早く完了することを望む」と述べました。
マカオの金融機関バンコ・デルタ・アジア(BDA)で凍結されていた北朝鮮の資金の送金問題については、「予想していたよりもはるかに複雑で、専門的だった」と指摘、さらに数日間見守りたいとの考えを示しました。
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