2007年4月17日(火)「しんぶん赤旗」
改憲手続き法案
きょう委員会質疑
民主了承に「腰砕け」の声も
改憲手続き法案を審議する参院憲法調査特別委員会は十六日、十七日に与党質疑を行うことを決めました。
保岡興治衆院議員の参院本会議での参院の役割を否定する発言に野党が反発。予定していた法案の委員会趣旨説明ができないなど混乱がありましたが、与党は十七日に委員会審議を開始することに固執し、民主党が受け入れました。日本共産党と社民党は強く反対しました。
保岡発言での混乱を収拾するため、与党は民主党と協議し、同日夕方に保岡氏を参院の議院運営委員会で陳謝させました。その後理事懇談会を再開し、自民、公明の与党は十七日に改めて委員会での法案の趣旨説明を行うとともに、同日「与党だけでも質疑を行いたい」と表明。民主党がこれを受け入れました。
与党と民主党は、十七日の質疑終了後に理事懇談会を開き、定例日をどうするかなど審議のルールについて再協議するとしていますが、審議のルールを明確にすることもなく法案審議に入ろうというのは、慎重審議を求める国民世論を無視して法案の早期成立を押しとおそうというものです。
民主党委員からも「なぜ与党の申し出を了解したのか。理解できない腰砕けだ」という声も漏れています。
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