2007年4月17日(火)「しんぶん赤旗」
外国人労働者
働く権利の保障を
静岡・浜松 JMIUが集会
「外国人労働者の働く権利を保障し生活安定をはかろう」と第一回外国人労働者集会(JMIU=全日本金属情報機器労働組合主催)が十五日、静岡県浜松市で開かれました。静岡や愛知で働くブラジル人労働者と家族ら百五十人が参加。集会後、市内を「外国人労働者の差別をなくそう」「世界平和を実現しよう」とデモ行進しました。
集会はサンバのリズムの演奏と踊りで開会し、生熊茂実JMIU委員長が「みなさんの労働条件の改善は、日本人も含めてすべての人の労働条件改善につながるものだ」とあいさつしました。
JMIU静岡県西部地域支部のフランシスコ・フレイタス執行委員が、「偽装請負」で低賃金と劣悪な労働条件で働かされ、社会保険の未加入や時間外割増賃金がないなど外国人労働者の実態と運動を報告しました。
藤産業分会のクリスチャン・オトウブ書記長は、静岡労働局に「偽装請負」を告発し、会社と団体交渉で七十四人全員の直接雇用や時給格差の是正・引き上げを勝ち取ったと報告。「たたかえば人間的な職場環境をつくれる。みんな組合に入ろう」とよびかけました。
参加者から「外国人労働者のきずなは強い」「労働条件改善に真剣にとりくむJMIUに驚いた」との発言がありました。
在日ブラジル大使館がメッセージを寄せ、全労連、静岡県評、外国人支援に取り組むNPO法人ABCジャパンの代表があいさつしました。
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