2007年4月19日(木)「しんぶん赤旗」
グアム移転費
国際協力銀行の「目的外」
佐々木議員に尾身財務相
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日本共産党の佐々木憲昭議員は十八日の政策金融に関する衆院内閣・財務連合審査会で、政府系金融機関が統廃合されるもとで、政府系金融機関の国際協力銀行が、在沖海兵隊のグアム移転にともなう基地建設に、出資・融資する問題を追及しました。
尾身幸次財務相は、グアム基地建設への資金提供は、国際協力銀行の「目的とは合致しない」ことを認め、渡辺喜美行革相は、「苦肉の策みたいなもの。政策金融改革とは別種類の話」とのべ、計画のでたらめぶりが明らかになりました。
佐々木氏が質疑で取り上げたのは、グアム移転費用百二・七億ドルのうち、アメリカが要請する日本負担六十・九億ドルのなかで、国際協力銀行の家族住宅への出資・融資二十五・五億ドル、基盤整備への融資七・四億ドルです。この額は検討段階です。
佐々木氏が、国際協力銀行が貸し付ける事業主体の構成や、資金を何年で回収するのか、家賃や電力等の使用料をどこが決めるのかただしたのにたいし、大古和雄防衛省防衛政策局長は、回収については「五十年の場合もある」としましたが、その他は今後の日米間の協議で決まるなどとのべました。
佐々木氏は、こんな計画では出資・融資がどうなるかわからないと指摘。渡辺行革相が「苦肉の策」とのべたのにたいし、「アメリカのためには、赤字が出ようが関係ないというのが日本政府の姿勢だというのが明らかになった」と批判しました。
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