2007年4月21日(土)「しんぶん赤旗」
空港の地上作業などでの事故
誘導員配置の復活要求
小林議員
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日本共産党の小林みえこ議員は十七日の参院国土交通委員会で、空港の地上作業などでの事故について質問しました。
成田空港では日本航空(JAL)グランドサービスが、貨物の積み降ろしに使うベルトローダーの無人の暴走による車両衝突事故や、搭乗橋を装着するさいの車両事故をおこしています。
小林氏は背景にベルトローダーを自動停止するシートセンサーの廃止や誘導員配置の廃止があると指摘し、センサーの設置と誘導者配置の復活を求めました。JALグループの西松遥社長は「現場の声を聞いて検討する」「誘導者は一応配置している。再発防止に努めていきたい」と答えました。小林氏が地上作業の事故件数についてただすと、国交省の鈴木久泰航空局長は二〇〇二―〇六年で成田・羽田・関空の三空港で四百十三件に上ることを明らかにしました。
小林氏はJALが昨年の羽田空港での航空機損傷事故について国交省に未報告だったことを内部文書で示し、「未報告を知っていたのか」と追及。西松氏は未報告を知っていたことを認め、国交省も把握していなかったことを認めました。
小林氏は、国交省として地上での作業事故を把握する仕組みをつくるなどの安全対策を講ずるよう要求。冬柴鉄三国交相は「その仕組みがきちんと機能するように関係者に指導していく」と答えました。