2007年4月25日(水)「しんぶん赤旗」
イラク特措法延長案 審議入り
戦争誤り 世界の常識
赤嶺議員が廃止を要求
衆院本会議
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航空自衛隊をイラクに派兵し、イラクで米軍支援を行うためのイラク特措法の二年延長案が二十四日、衆院本会議で審議入りしました。日本共産党からは赤嶺政賢議員が質問に立ち、「米英が始めたイラク戦争は正しかった」という立場に固執する日本政府を厳しく批判しました。
イラク特措法は二〇〇三年七月に四年間の時限立法として成立し、今年七月末に期限が切れます。
赤嶺氏は、「イラク戦争の最大の根拠とされた大量破壊兵器がイラクに存在しなかったことは、累次の米政府報告書で確定している」と指摘。ブッシュ米大統領自身も、誤った情報に基づいて開戦を判断したことを公式に認めたことを挙げ、「いまやイラク戦争の誤りは世界の常識。イラク戦争が、ウソで始まった国連憲章違反の侵略戦争であることを認めるべきだ」と述べ、イラク特措法の廃止を要求しました。
安倍晋三首相は、「(開戦当時)イラクに大量破壊兵器が存在すると信じるに足る状況だった」と述べ、イラク戦争正当化に固執しました。
政府は〇四年一月から自衛隊のイラク派兵を開始し、現在、航空自衛隊員約二百十人がC130輸送機三機でクウェートからイラクの首都バグダッドへの米兵輸送などを行っています。
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