2007年4月26日(木)「しんぶん赤旗」

集束爆弾は非人道的

緒方議員 政府の認識ただす

参院委


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(写真)質問する緒方靖夫議員=24日、参院外交防衛委

 日本共産党の緒方靖夫議員は二十四日、参院外交防衛委員会で、日本政府が保有するクラスター(集束)爆弾の非人道性について、日本政府の態度をただしました。

 クラスター爆弾は、多数の子爆弾を飛散させるうえ、不発率が高く、戦闘終了後も長期にわたり民間人を殺傷します。

 緒方氏が、非人道性への認識を問うと、浅野勝人外務副大臣は、「人道上と安全保障の上の側面のバランスについてさまざまに議論している」などと答弁。緒方氏は、日本保有の弾薬の種類と生産メーカーの公表を迫りましたが、久間章生防衛相は、「公の場での公表は差し控える」と答弁。しかし、防衛省提出資料にもとづく緒方氏の指摘は認めました。

 緒方氏は、イラクで米軍が使用したクラスター爆弾の不発率が3―16%との報道も引用し、「日本も米国と同じ種類のものを所有しており、使用すれば不発弾が出る」と指摘。防衛相が「不発率が1%になるよう努力している」と答弁したことを、「兵器の危険性はどこが使うかで変わるものではない」と批判しました。

 緒方氏は、現在、ノルウェーなど有志国が策定をめざすクラスター爆弾禁止条約について、日本も軍縮をめざす立場から積極的に支持し、他国に働きかけるべきだと求めました。麻生太郎外相は、「さまざまな議論をふまえて検討する」と述べるにとどまりました。


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