2007年4月27日(金)「しんぶん赤旗」
次期戦闘機
F22導入 アジアに懸念
参院委で緒方氏 自衛隊派兵の強化へ
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日本共産党の緒方靖夫議員は二十六日の参院外交防衛委員会で、政府が次期戦闘機として、米軍の最新鋭戦闘機F22の導入を検討していることについて、自衛隊の海外攻撃能力の強化になり、アジアに懸念をもたらす危険を指摘しました。
防衛省は、航空自衛隊F4戦闘機の後継機として、次期戦闘機の選定作業を進めています。
緒方氏の質問に対し、防衛省の木村隆秀副大臣は「調査対象機種の一つとして、F22も対象になっている」と答弁。F22の能力について「米空軍の最新鋭戦闘機で、(レーダーでとらえにくい)ステルス能力、超音速巡航能力、機動力により戦闘能力が大きく飛躍している」とのべました。
緒方氏は、F22がステルス能力と対地攻撃能力を兼ね備えていると指摘。「(F22は)レーダーに捕捉(ほそく)されずに、相手国の地上施設を攻撃できる能力を持つ機種だ。本土防衛のための必要最小限度の能力を超えることになるのではないか」とただしました。
久間章生防衛相は「日本の領空内で防空を行うという角度から選定する。(選定の角度は)敵基地攻撃能力を持つ、持たないという尺度ではない」と答弁しました。
緒方氏は「F22の能力として(日本が導入すれば)そういう能力を持つことになる」と批判しました。