2007年4月28日(土)「しんぶん赤旗」
安倍さん 公式謝罪を
ホワイトハウス前 元「慰安婦」らデモ
|
【ワシントン=鎌塚由美】「慰安婦」問題で日本政府に公式な謝罪を求める市民が二十六日、安倍首相の訪米にあわせホワイトハウス前でデモ行進しました。二月に米議会で証言した元「慰安婦」の韓国人の李容洙さん(79)が再び渡米してデモの先頭に立ち、被害女性たちの尊厳の回復を求めました。
デモをしたのは、米議会に提出されている下院決議案一二一(「慰安婦」決議案)を推進するために結成された「一二一連合」や米国アムネスティー・インターナショナルで、韓国系、中国系の住民ら約五十人が参加。「安倍首相は謝罪を」「慰安婦に正義を」と書かれた看板を手に、静かに行進しました。
李さんは、日本政府について「深い反省と行動がない。私たちが死に絶えるのを待っているようだ」と批判。日本政府からの公式な謝罪を求めているのは、「世界の人々と力をあわせ戦争犯罪、人身売買や女性への性犯罪を根絶するためだ」と述べ、「日本政府が公式に謝罪しない限り、これらの問題は解決しない」と訴えました。李さんは、ホワイトハウスの向かいにある安倍首相滞在のブレアハウス前まで行進し、「安倍首相は謝罪しろ」と大声でこぶしを振り上げました。
■関連キーワード