2007年4月28日(土)「しんぶん赤旗」
競馬会従事員の立場守れ
紙議員 競馬法等改定で質問
参院委
日本共産党の紙智子議員は二十四日の参院農水委員会で、競馬法等改定案に関し、日本中央競馬会への経営委員会設置によって厩務(きゅうむ)員や馬券発売払戻業務を行っている従事員の労働条件切り下げが強められる懸念についてただしました。
改定案は経営委員会が競馬会業務の目標設定や評価、役員の職務の監督を行う権限を持ち、合わせて業務運営が悪化した場合には役員を解任できる仕組みをつくるもの。
紙氏は「競馬会が労務費削減をすすめているが経営委員会がスリム化を最優先し、自動発売払戻機導入や各種手当カットが進められるのではないか」と質問。松岡利勝農水相は「指摘の方々の立場も大変重要で全体の中でしっかり守られるように農水省として後押ししたい」と答えました。
競馬会が子会社である日本トータリゼータ、日本スターティングシステム等とリース・役務の随意契約を多数結んでいることについて、農水省の山田修路生産局長は、経営委員会が設置されても変更のないことを示唆しました。
紙氏は「競馬会から子会社へ役員七十四人中五十二人が天下っている。随意契約は見直すべきだ」と求めました。