2007年4月29日(日)「しんぶん赤旗」

新基地ノー「人間の鎖」

沖縄 県内各地から1000人参加

力合わせれば、願いかなう


 「人殺しの基地を子どもたちに渡せない」「自然破壊の基地は許せない」―。米軍キャンプ・シュワブ沿岸域(沖縄県名護市辺野古)への新基地建設に反対する地元住民らの座り込みが始まって三年。二十八日午後、同基地のゲート前で手をつないで並ぶ「人間の鎖」が三回行われました。ヘリ基地反対協の主催です。

 ときおり土砂降りになるあいにくの雨のなか、県内各地からぞくぞくと駆けつけた約千人の参加者たち。初めて辺野古を訪れたという那覇市の女性(32)は、「自然を壊す基地建設には絶対反対。みんなで力を合わせれば、やめさせられるのではないかと思って来た」と話します。

 新基地建設をめぐっては、国が二十四日に海域調査を強行し、沖縄県の仲井真弘多知事も調査に同意していました。

 カヌーに乗り、海上で抗議行動を続けている人たちは、ゲート前であおむけになってカヌーのオールを空に向けながら、調査の即時中止と新基地建設阻止を訴えました。

 包囲行動後の集結集会で、ヘリ基地反対協の安次富浩代表委員は「新基地建設は沖縄を二十一世紀も基地の重圧に苦しめるものです。基地との共存にノーの声をあげよう」とよびかけました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「住民の団結の幅を広げて、日米両政府が新基地建設を断念するまで、たたかおう」と訴えました。

 名護市の女性(61)は「大雨で心配したが、こんなに大勢が参加して心強かった。かけがえのないきれいな海をこのまま残すために、いっそうがんばる元気をもらった」と語っていました。



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